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双子の準備はできる?

11月21日の日記

2回目の胚移植にむけて昨日は子宮内膜の厚さを測りに行った。子宮内膜はまた十分に育っていて10㎜以上と画面にでていた。13日前は猛烈に血を流しながら使わなくなった子宮内膜をこれでもかとそぎ落としていたのに(生理が)、もう次の内膜が充分に仕上がってるなんて体なにもの。そのくせニキビや転んだときの傷跡はもう何か月も経ってるのに皮膚が再生してないの体なにもの。

そして前回は「育ってはいけない卵胞が育っているように見える」という不吉なお告げをもらっていたので今回血液検査もしてエストロゲンとプロゲステロンが正常値かも調べたのだが、結果、ホルモンは正常値だったので卵胞のように見えたものはどうやら前からあるチョコレート嚢胞だったようだ。わたしのチョコレート嚢胞がちょうど卵胞に見えるサイズをしているようで、なんか申し訳ない。卵胞と診間違えた先生はこれで3人目だ。まぎらわしいやつめ。でも何かしらの異常じゃなくてよかった。

さて本題に入ると、2回目の移植に向けてわたしに残された胚盤胞は4AA、4BB、4BBの三つだ。そこで「2個戻し」もできないことはないという提案を受けた。1回の移植で可能性を2倍にできるため、時間も節約できるし移植代も1回分で済むという。なんとお得な節約術!わたしはすぐにでも「じゃあ2個行きましょう」と身を乗り出したのだが、先生がしばらく物思いに耽ったかと思ったら「しかし…よんさんの場合双子ができる可能性が高すぎる」と一転、制止してきた。アメリカの論文を画面に投影しながら「35歳で5日目胚盤胞ができる人は1個戻しをすべき」とここにも書いてあるし、まじで双子あるから今回はやめようという。

2個戻しをすると
①1つも着床しない
②2つとも着床して双子を出産する
③2つとも着床して1人が途中で死に1人だけ出産する
④1つだけ着床する
などのアウトプットがありうるという。しかも不思議なことに③の場合は一般的な流産と異なり、途中で死んだ子はもう片方に吸収されて胎内で消えてなくなる現象がみられるという!

②の場合、わたしは少子化に貢献できるし別にいんじゃないかと安易に思っていたが、あとで夫に相談してみたらやはり2個戻しはやめたほうがいんじゃないかとの意見だった。診察のときは子どもができるならこれ幸いと2個戻しに乗り気にもなったが、たしかに二人の子どもなので夫の意見も十分に反映する必要があった。

結局、院長先生の言う通りAAは超良好胚なんだからひとつだけ戻して、今回もだめだったらBBを2個戻しするのも考えてみようとなった。そうね、AAが2回連続ダメだったのにBBが2個とも着床するとも考えにくいし。とりあえず次回二個戻しをするかは今回の妊娠判定後に決断することに。

そしてわたしは陰性が今後数回は続く予感がすること、次の採卵は来年の2月にでもしたいと考えている旨を先生に告げておいた。そのときには4個移植しても妊娠していないという状態のはずだから、子宮側を疑って何かしら検査もしてみるべきか聞いたのだが、「検査…いろいろあるよね。でもね僕は検査はこれからもずっとしないでいいと思う。ひたすら採卵と移植だけしていけばこどもができないはずがない」と断言してきた。

つくづくわたしと院長先生は『超悲観×超楽観』コンビだ。片や患者は「何を根拠にそこまで確信を持てるのだ!医者がそこまで断言しちゃうのは危険では!」と思ってるし、片や「今回の移植で絶対できるから残胚で二人目のことでも考えて!」と信じて疑っていない。この患者と医者の勝負よ、いかに。

本日のお会計
血液検査・膣錠など
37,950円

病院で書類を作成してもらって東京都不妊治療助成金30万円も申請した。


# by sorottenokinami | 2021-12-08 20:08

11月7日の日記

胚移植14日目でクリニックの血液妊娠判定をした。

陰性と分かっているわたしは病院終わったらお昼何食べようかな~と軽い気持ちで来院したのだが、診察室に入ると先生がわたしの血液判定の結果を深刻な表情で見つめながら何度も「すみませんでした。すみませんでした。」と謝ってくるではないか。わたしたち夫婦の因子であって先生が謝る問題ではないのに、本当に心から申し訳なく思ってくれてるのが伝わってきて…むしろ途中からは医療ミスでもされてたのかと?疑心暗鬼になってきたほどだ。

「9月に来たから10月には妊娠したかった…力になれずすみません」と、勝手にわたしの妊娠目標も立てられていたことがわかった。当の本人は採卵も3回くらいまで想定にいれてますが…。

ただやはりHCG値が2と、着床はしないと出ない妊娠ホルモンがでていたので子宮が受精卵に反応して妊娠を試みた事実がわかったのはよかった。

ただエコーで卵巣を確認したら今の時期に見えてはいけない卵胞が育っている気配があるとのことで、今月末の2回目の移植前に血液検査でホルモン値を確認しておきたいといわれた。なんだなんだ。卵胞が何しちゃってくれてるのかよく理解できなかったが移植前までにうまいこと正常に戻っといてください。

しかし子宮内膜は13㎜以上あったらしく(使われることはなかったふかふかベッド)、「こういう内膜は妊娠するんだけどな」とまた先生はぶつぶつと慰労してくれた。

診察室を出る際にもまた院長先生は小声で「すみませんでした」を私の背中に投げかけてきた。患者のわたしのほうが院長先生の期待に合わせてどうにかして陽性をたたき出さないといけないような圧迫を感じてきた笑。そういう…戦略なのか?

お会計
hcg血液検査・エストラーナテープ 
20,350円

# by sorottenokinami | 2021-12-08 20:07

11月4日の日記

胚移植後8日目でうっすら陽性がでてきたので着床はしたと思ったが、12日目の今日、維持できてるか確かめるためにもう一度検査薬したら真っ白な陰性だった。

第一印象は「おーまじか…」だった。

そこから人並みに「何がだめだったんだろう」「膣剤の時間をもっと精密に守っておいたほうがよかったのかな」「お酒やめといたほうがよかったかな」とか1時間くらい考えたけど「早期流産のほとんどは受精卵の染色体異常」というグーグルの回答を糧に、気にしないことにした。(インターネットたちは「流産で自分を責めないでください」と口を揃えていってくるが、全く自分の行動を顧みず受精卵のせいにだけするわたしもそれはそれで態度不良なのかしらとも少し思いつつ)

ただ今回、陰性になってみて「なんだかんだこのままトントン拍子で人生進んで行かなくてよかったかもな」とも逆に思った。陰性がでるとこういう気持ちになるんだなあ、多くの陰性に苦しんでる不妊ラーのひとたちの気持ちが分かるなあ~と思えたので高度不妊治療ってすごく人生の痛みに対する勉強になる。

それに、バンバン陽性をたたき出してる人たちを横目にみせつけられると「なんで自分だけ」ってネガティブ嫉妬心に苛まれてしまう人たちの気持ちもちょっとわかった。でもやっぱり妊娠て仕事や勉強と違って自分の努力である程度どうにか克服できる問題じゃないから潔い諦めがつくってのはある。「なんで私は白人ほど肌が白くないんだろう」で悩む人がいないように悩んでどうにかなるものじゃないから開き直れる。

夫の感想としては「子供を早く迎えたいとかの残念さはないけど、よんが努力してきたものがダメになっちゃったんだっていう残念さはある」とのことだった。相変わらずいいやつだな。

いや、しかしわたしもいまのところ何も努力はしてなかったけどね笑。今のところはお医者さんのスキルに身を任せただけだったけどね…。

卵3個残ってるからさくさく行こう。


# by sorottenokinami | 2021-12-08 20:06
10月29日の日記

胚移植後2日目くらいにシャワーしようと思って服を脱いでいたらなんか胸がおおきくなってない?!と思った。ただそれも左だけで右は相変わらずフラットだったのけど、それでも左側の初めてみるサイズには多少面食らった。しかし妊娠を意識しはじめると誰しも「勘違病」がはじまるので、これも気のせいかもしれない。

そして胚移植から三日後には腹痛が来た。お昼ご飯を食べて少し散歩しようと外を歩いてたらお腹が痛くなって家に引き返した。これも着床関連の痛みなのかしら…と思いだしたら勘違病はキリがないのだけど胚移植後6日目の今日もお昼ご飯後に散歩してたらすこしお腹が痛くなったので、こっちは明らかに「食べてすぐ動きがち」なだけだったようだ。

受精5日目で凍結した胚盤胞の場合、移植後7日目くらいからドゥーテストに反応するらしい。今日は6日目だったけどちょうどドラッグストアの前を通りかかったので検査薬を買ってテストをしてみた。

結果としては「肉眼でぎり確認できるくらいの薄い線」が現れたではないか!これが初めてみる陽性というものなのか。

グレードのいいAA卵を子宮に戻しても3回以上着床さえしなかったとい人も何人かいて、流産の前に着床不全という壁もあるのか~と前途多難さに目をくらませていたが、どうやら着床はしてくれたっぽい。やるじゃん自分の子宮。

この先はまだまだ血液妊娠判定→心拍確認など一寸先は闇シリーズ第2ステージが待ち構えているので先は長いが、とりあえず自然妊娠不可→人工受精不可→採卵→顕微授精→培養成立→着床というビックウェーブを一回は自分が通過したんだな~との感慨は湧いてきた。

このビックウェーブ、金額に換算するとざっくり75万円(12個採卵8個顕微授精4個凍結)が掛かった。ここから東京都と区の助成金がもらえれば-35万円なので40万円で妊娠させてもらえたことになるわけだ。その時の夫婦のニーズにもよるが、確実に最短でこどもを望むのなら、1年間の自然妊娠を試みるより、最初からどばっと40万払って最終兵器を使うのも方法論的にありなんじゃないだろうかとも思った。それに22年4月からは保険適用になるっぽいし。


# by sorottenokinami | 2021-12-08 20:04

霜降の日の胚移植

10月23日の日記

一年を24分した24季によると今日は霜降の日らしい。次が入冬で、霜降から入冬の間にふく風を木枯らしというらしい。そんな強い木枯らしに体をすくめながら今日はいよいよ胚移植をしにクリニックへ。

今日も先生は楽観主義者で診察室に入るなり4AAの受精卵を写真で見せてくれながら「めちゃめちゃいいやつね~これ!いきましょう!」と言う。

採卵と違って麻酔をしないので、しらふの状態で煌々と明るい手術台に乗せられる。股全開の状態でエコーを一緒にみながら卵子を子宮に着地させる一部始終を先生が親切に実況解説してくれたのだが、股全開で何事もないかのように誰かと対話をしている時間は妙なものだった。移植が終わるやいなや子宮内に培養液が白っぽく乗っかっていることがわかるエコー写真をプレゼントしてもらった。おお、これが妊婦たちがもらうエコー写真なのか~ついに一枚目をもらってしまったという気持ちと、終わったなら先に股のほうを閉めてやもらえませんかという気持ちが共存した。

わたしは毎日晩酌を嗜んでいるので、どのタイミングからお酒をやめないといけないかはとても重要なのだが、ここの先生いわく「妊娠判定が出るまでは飲酒による害があることは実証されていない」という理由でお酒も薬も普通に飲んでいいよという。慎重を期して「飲まない方が無難」とも言えるところを、エビデンス基準でアドバイスしてくれるところがとてもいい。おかげさまで、いつも通り夫と家路で一杯引っかけて帰ってきた。

精子と卵子が性交によって出会い、卵管を移動しながら子宮に着床するという奇跡のような一連の過程を、わたしたち夫婦はすべて人工的にやってもらうことになったのだが、医者ていうのは本当に神のなす業をしているのだなと思わされる。もちろんわたしたち夫婦も「大枚をはたく」という意味では相当の努力をしているのだけど、私たち夫婦のポテンシャルでは到底できえなかった人間を医者が作り出している感がすごい。

ただ、いよいよこれからは私の体内の力で育てていくことになったわけで、先生がどうこうしてくれるフェーズではなくなった。ただ通院さえしてれば先生たちが勝手に卵と精子を取り出して培養させて凍結して着床させてくれる時代が終わり、自分にバトンがわたされた感じだ。

まあ、そうは言っても受精卵の機嫌によってだめなときはだめなのだから(先生が)人事を尽くして天命を待つしかやることはないけども。

お会計
凍結解凍・移植手術・お腹に貼るテープ
106,800円

# by sorottenokinami | 2021-12-08 20:02

2020年から2021年も書き続けることにしたブログ


by sorottenokinami